イケメンジェネレーション

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悪人 レビュー

新宿バルト9にて鑑賞。

悪人、と言われて然るべき罪を犯した人が本当に悪人とは限らない、つまり善悪の価値判断基準は人によって違うよ、という話なのに、妻夫木聡さんが全く悪人に見えず、終始ただの可哀想な人に見えてしまっている時点で、この作品は「悪人」という仰々しいタイトルを冠する資格はない。殺人の理由を言い訳がましく描写する場面を見せるなら、残虐な殺人の場面も見せなきゃ不公平だろう。人間を描く上で説得力が欠けることがわかっていてなぜそういった作業を怠るのか、理解に苦しむ。
その結果、この作品に登場する「悪人」は、岡田将生と満島ひかりの二人、ということになってしまっている。結局、人間という玉虫色の存在を描くことなどできず、各キャラクターを「善人」と「悪人」に塗り分けてしまう、作り手の覚悟のなさにがっかりさせられた。序盤のテンポや演出がスマートだっただけに尚更もったいなく思う。後半の何の展開もない数十分間(事件の真相がわかってあとはもう捕まるまで二人で逃げるだけ)は目も当てられないほど退屈だ。
李相日という監督をこの作品によってのみ評価すると、ディテールの演出の技量はとてもハイレベルなのに、全体の構成に関してはとても無自覚な人、ということになってしまうぞ!せっかく原作者も巻き込んで脚本を練ったんだから、その辺りの手を抜いてしまったのは残念としか言いようがない。

ただ、誰もが指摘するところだろうが、役者陣の演技、特に前述の二人の演技は素晴らしい。
満島ひかりの得意とする感じわるい演技が存分に引き出され、それが作品全体に不愉快な質感を確実にもたらしている。ブスメイクも辞さないのはさすがとしか言いようがない。彼女が女優として一段階突き抜けた瞬間を切り取り、かつそれが作品内で重要な機能を果たしている本作は、満島ひかり映画としてはひとつの到達点とすら言える。
岡田将生も、キャラクター造形は過剰にデフォルメされた感は否めないが、イケメン俳優というカテゴリーから演技派俳優というカテゴリーへのシフトが早急に必要な今の時期に好感度を下げるような役に挑んだのは英断である。本作は彼のフィルモグラフィー上に鮮烈に記憶されるだろう。
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