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「アバター」と「サロゲート」から"自分"という存在について考える

先日取り上げた「アバター」の監督はご存知ジェームズ・キャメロン、そして昨日公開された「サロゲート」の監督はジョナサン・モストウである。
映画フリークならこの時点で気がつくだろう、そう、二人がともにターミネーターシリーズの監督であることを。ジェームズ・キャメロンはT1,T2で圧倒的な興行収入をたたき出し、その評価も高い。だが残念ながらモストウが監督した3は興行においても質においても1,2、には及ばなかったと言わざるをえない。その映画格差についてはまたの機会に述べることにするが、実は、今回その二人の最新作から面白いことが考えられるのである

それでは二人の最新作、「アバター」と「サロゲート」を詳しく見ていこう。(以下物語核心部の記述あり)



「アバター」は激しいアクションや最新の3DCGが注目されている。そして、テーマにおいても「自然との共存」という分かりやすく安易なテーマを取り上げたものと思われているように感じる。しかし物語の主人公は「アバター」という最新科学技術の産物である"道具"を介して原住民のナヴィ族とコミュニケーションを交わし始める。そして最後にはその"道具"であったアバターを文字通り自分自身にしてしまう。ここには先程の浅はかな解釈には遠く及ばない深い意味が込められてはいないだろうか。

分かりやすく述べる前に「サロゲート」についても触れておこう。
このお話は"サロゲート"という遠隔操作ロボットを家にいながらにして脳からダイレクトで操作できる未来が舞台となっている。この設定は目的こそ違うものの、"アバター"と酷似している。分かりやすく言えば、"アバター"も"サロゲート"も同じ種類の道具であり、主人公はともにその道具を"自分自身"にして、行わなければならない義務があるということと考えてもらって差し支えない。そしてブルース・ウィリス演じる主人公はそのサロゲート社会に起こったサロゲートに対する抵抗事件を追う中で、その「道具を介したコミュニケーション」に疑問を感じ始めるのである。ラストのクライマックスで彼は「サロゲート社会を残すか、それともすべてを破壊するか」という二者択一を迫られる。疑問の答えは「サロゲートを破壊すること」であった。端的に言うとこういうお話である。

簡単にストーリーを振り返ったが、このなかで気づいた方も多いのではないだろうか、彼らのおかれたシチュエーションは限りなく似ている(2人とも本当の自分ではない"外箱の自分"を介したコミュニケーションにさらされている)が、選択した結果は限りなく正反対のもの(それが可能、というかむしろ道具すら自分の一部となり得ると主張するジェームズと、いや、こんな社会は間違っている、人間は肌で抱き合ってコミュニケーションするべき、というモストウ)である。

ではその結論の差違はどこから生まれたのだろうか。

ここで考えられるのは、アバターにおける「自己が認識されること」への高い壁である。主人公はアバターに入った瞬間からナヴィ族のかけがえのない一員として認識されるのではない。ナヴィ族の一員として認められるまでには、狩りが行える、動物を乗りこなして空を飛ぶ事ができるようになる、などの数々の試練が必要である。
しかしサロゲート社会にはそれが無い。サロゲートに入った、その瞬間それは"自分"として認識される。そこには"他者から認識されるように努力する自分"(=本来の自分ではないか?)がいつのまにか消えてしまっている。劇中にも外箱が同じなら、中身が他人に変わっても誰も気づかない描写が出てくる。

他の誰でもない自分とは?自分の範囲とは?といった問題に取り組んだ鷲田清一は「自分この不思議な存在」で「わたしはだれ?」という問について次のように述べている。

「わたしはだれかという問いはわたしはだれを<非-わたし>として差異化(差別)することによってわたしでありえているのか、という問いと一体をなしている」

ここから、2つの映画に根本的に流れる2つの流れが、実はこの同じ考えから溢れでて、枝分かれしていったものだと考えることができるように思う。
2人の監督の差違は人間に対する「自分を他人と差異化する努力」の期待値の違いなのかもしれない。
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