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かいじゅうたちのいるところレビュー(ネタバレ含む)

「かいじゅうたちのいるところ」は、世界的に有名な、同名絵本の映画化。監督は、スパイク・ジョーンズ。母親とケンカして家出した少年・マックスは、かいじゅうの住む島に辿り着く。彼はかいじゅうの王となって楽しく暮らすが、次第に統治に限界を感じ、挫折を通して成長する。

気乗りはしないが、まあ評判がよいので観てやろう、という感じだったのだが…


これがめちゃくちゃ良くできてるのだ!


何か特別新しいことをやってるわけじゃない。すごく古典的でシンプルなのに、基本的なことをすごくきちんとやっている、映画人が観るべき教科書のような映画。
特に堤幸彦や本広克行といった日本を代表するクソ監督、あと木村大作監督にも観てほしい!(ファック映画ランキング2009参照)


まずプロットがしっかりしている。
導入部では母や姉にかまってもらえない主人公・マックスの孤独と憂鬱が描かれる。その一連の描写が的確なために、マックスの家出が確固たる必然性を持つ。

マックスは始め、隠れてかいじゅうたちを観察していたが、仲間外れになっているかいじゅう・キャロルを励まそうとして物陰から飛び出し、かいじゅうたちに初めて姿を見せる。マックスは孤独なキャロルを自分と重ねたのだ。そしてマックスは王になり、自分の思い通りに他者と関係する、という願望を叶える。

しかし、かいじゅうたちにもそれぞれに考えがあり、皆を同時に幸せにはできない、と知り、挫折する。個々のかいじゅうたちのキャラクターがしっかりと描き込まれ、全てのキャラクターが必然性を持って行動するから、マックスの挫折には説得力がある。

そしてラスト、家に帰ったマックスは、成長し、母親の苦労も察することができる大人になっている。
欝屈⇒成功⇒挫折⇒成長
という確固たる必然性のあるオーソドックスなプロットに、緻密な人物(かいじゅうも含む)描写が加わり、抜群の完成度に仕上がっている。



カメラワークも素晴らしい。カメラは徹底して少年・マックスの目線にぴったりと寄り添い続ける。

ヤギに似たかいじゅうに泥団子(かいじゅうが作るのでかなりデカい)をぶつけて遊ぶ場面。ぶつけられて痛がるヤギ型かいじゅうの姿は、観客の目(=少年の目)にはとても滑稽に見える。しかし、後に、そのかいじゅうは怪我をして真剣に痛がっていたのだとわかる。他者への無理解を、観客が少年と一緒に自覚させられる場面だ。

ラストは、マックスの成長が彼の笑顔ひとつで示される。巧みすぎる鮮やかなラストショットだ。

サブリミナル的に挿入されるカットでさえ緻密に計算されている。例えば、マックスがかいじゅうたちと戯れて楽しんだ直後、それまでずっとマックス目線だったカメラが、突然、引きのショットを捉らえる。ほんの一瞬だ。彼らの関係性は実は空疎なものなのでは?、という一抹の不安が観る者の無意識を掻き乱す。



約100分という尺も丁度いいし、音楽のセンスも異常にハイレベルだと思う。その他にも、称賛したい箇所はいくらでもあるのだが、きりがないので割愛する。


これ程に完璧に近い映画は久しぶりに観た。紛れもない傑作。
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